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四半世紀を飛び越える

先週の日曜日、都内に行った。
九州に住んでいて大学卒業後、会っていなかった友人が上京したので、
いつも集まる大学のクラスメート4人と合わせて5人で食事をすることになっていたのだ。

思えば四半世紀会っていない。
年賀状のやりとりはしていたが、
以前と同じように話せるだろうか。別世界の人になってしまっているのではないだろうか。
そんな懸念をいだきつつ、有楽町で電車をおりて、銀座に向かった。
銀座には別の友人が勤める中華レストランがあって、そこで落ち合うことになっていた。

レストランの入口をはいったところにあるベンチに、いつも会う友人2人と九州から来た友人がもう到着して座っていた。

一目みた瞬間、「あ、ぜんぜん変わらないね」と思わず言った。
相手も私を見てそう思ったらしく、
「あ、●●ちゃん(私の名)、全然変わらない」と笑顔で言った。
他の友人2人も「でしょう?変わらないよね」と。

他人から見れば、どちらもまぎれもない正真正銘のおばさんである。
大学生の小娘と変わっていないはずがない。
でも、もうその時から、お互いに「大学生の時の顔」しか見えていなかった。
友人が勤めるレストランの心づくしの珍しいお料理をいただきながら、あっという間に数時間が過ぎた。

会食後、他の友人と別れて、九州からきた彼女と上野まで帰途を共にした。
おしゃべりの続きを束の間楽しんだ後、別れを惜しむことさえしないで、あっさりと「じゃあ、またね」と上野で別れてしまった。

次に会うのはいつだろう。でも、なんとなく大学時代のようにまた明日にでも会えるような気がしていたのだもの。
でも、きっとまた来るよね。
これからは子供たちもだんだんに手を離れてお互い身軽になるのだから、きっと。
by ymznjp | 2011-07-11 16:48