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数字に拘りたくないのに

あれから、さらに夜、ちょっと多めの案件の打診を受けた。
結局、それも断ったのだが、ヒマだった夏の後に、一日に続けて2件断ると、さすがに後を引く。
それで、そうやって後を引いてぼんやりすごしてしまう数時間のことを思えば、ちょっと無理して受けておけばよかったかなとウダウダ、ウダウダ。

最近、上野千鶴子著「女ぎらい」という本を読んだ。
その中に、あの「東電OL」の話がでてくる。
この人が話題になったとき、「東電OLはまさに私だ」という女性からの声が相次いで寄せられたということだが、私は特にこの人のあの問題の行為(高学歴、大手企業管理職でありながら、安値で売春をする)自体については、共感しないし、理解もできない。
ただ、一点、自分の『商売』のノルマを決め、仔細に記録を取っていたという点については、何だかものすごく共感してしまうのである。その数字に拘るところ。どんなものであれ、一旦、達成した数字を維持したいと思ってしまうところ。何なんだろう、これは。ある種の偏差値病みたいなもの?

冷静に考えれば、仕事は適量とればよい。
しゃかりきになって働かなくても、私も家族も困らない。
何年も大量の仕事にながされてきた結果、見るべきものを見ず、考えるべきことを考えず、すべきことをしないできた。限りある人生の10年もの間、そうしてきたことについて、この1年半というもの、何度も何度も繰り返して反省してきたはずだった。

なのにまた、一旦、仕事が来だしてそれを断ってしまうと、達観してもいられず、心は千々に乱れるのである。

もう、なんてバカなんだ。
(ああ、こんなことを考えるなら、無理してでも、仕事をとってしまったほうが、精神衛生上、よかったかもしれない。)
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by ymznjp | 2010-10-23 11:08

この2日間やっていた仕事をやっと納品した。
10月も月初めはふるわなかったが、このところ引き合いがまた多い。

この後、やっと試験の採点をすることができる。
その後は、日中訳のチェックの仕事が入る予定。これはチェックにしてはレートがよいし、つきあいを続けたい会社だったので、引き受けてしまった。
そしてまた朝、もう1件打診があったが、断った。
もしかしたらできるかもしれないと思ったが、目算が狂ったら、仕事の質を落とすことになる。
いろいろと思うことはあっっても、一旦受けた仕事は納得がいく仕上がりにしたい。採点を待っている人のためにも、納得がいく結果を返したい。

翻訳業界を巡る状況は厳しいし、日中間の仕事を巡る状況も厳しい。
でも、こうして一つ一つ「心のある」仕事をしていったら、いつかまた希望が見えてくるかもしれない。そう願いたい。
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by ymznjp | 2010-10-22 12:12

テレビで反日デモの報道を見ていて、ピノッキオに出てくる「Pleasure Island」を思い出した。ほら、似ているでしょう?

そんなことをしていると、ロバになるよ。
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by ymznjp | 2010-10-19 11:09

何が悲しゅうて

このところ、ぼちぼち仕事やトライアルをやってすごしていたが、金曜日の夜に急ぎの仕事が入ったため、土日は久しぶりにきついスケジュールとなった。

土曜日ごろには、「こんな進み具合では、月曜日の書道教室は休むことになりそうだ」と思っていたが、何とか月曜日午前中に納品し、書道教室にも行った。

今週は後残りの数日でゆるりと試験の採点をしてすごそうと思っていたところ、ずっと前にトライアルを受けた会社から引き合いがあった。
こちらからレートを提示すると、いったんは向こうから断ってきたが、夕方、またメールがきて、「今回は最初なので、原文1文字3円でやってもらえないか。
もし、後処理がほとんどいらないほどできがよければ、レートは後日検討するから」とのこと。

「原文1文字3円」って「できあがり1枚(400字)あたり700円ちょっと」ではないか。
初心者でもそんなに安いレートのところは少ないはずだ。
先方は私の翻訳歴を見て、連絡をとってきたらしいから、まさか私を初心者と思っているわけでもないと思う。

「当たって砕けろ」の体当たり式営業をおこなっている会社なのだろうか。
「後処理がいらないほどのでき」の訳文数十枚を1枚700なんぼで手に入れようとはなんと虫のよいことか。

「今回は最初なので」の意味も分からない。だって、すでにトライアルもしているのだから、今さら「お手並み拝見」でもないだろう。
それに、いったんその低料金で訳文を手に入れた客が、後になってから、二倍以上の料金を払うはずもない。せいぜいよくて2割増し程度だろう。何が悲しくて、そのレートで何が何でもそんな仕事をもらおうとしなければならないのか。

それにしても分からない。
こういう人って、どういう思考回路を持っているのだろう。
それとも、こういう理屈が通ると思うほど、現実に、内職なみの料金で仕事を欲しがる翻訳者が世間には溢れているのだろうか。何だか、今の世の中がどうなっているのか、田舎でのんびりすごしている私には、もう想像できなくなってきたようだ。
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by ymznjp | 2010-10-18 20:49

「こだらり」って?

今日、ある掲示板を見ていたら、「こだらりの家具」という言葉を見つけた。

こだらり…って?

初めて聞く言葉だ。試みに「こだらりの」と入力してGoogleで検索してみると、「こだらりの一品」、「自分のこだらり」、「こだらりの小麦粉を使用」などと、結構たくさんひっかかってくる。

もしかしたら「こだわり」の間違いだろうか。
こんなに世間には「こだわり」を「こだらり」と勘違いしている人がいるのだろうか。
もともと「こだわる」というのはイメージの悪い言葉なので、私としては「こだわりの一品」のような言い方自体、すでに違和感があるが、さらにそこからおかしな変化を遂げているとは思いもよらなかった。
それにそもそも「こだわる」という言葉を前提として「こだわり」という言葉の意味が分かるのだと思うのだが、そうだとすれば、「こだわり」を「こだらり」と言っている人たちは、「こだらり」をどういう意味としてとらえているのだろうか。

今まで存在さえ知らなかった「こだらり」の世界。何だかちょっとした衝撃だった。
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by ymznjp | 2010-10-14 23:41

先週の木曜日、一人で帝劇に「エリザベート」を見に行った。
最近、何となく気分がさえなくて、たまには夢が見たいと思ったのだ。

でも、あまりおもしろくなかった。

息が詰まるような宮殿での生活に嫌けがさして、「自由がほしい」というのは分かる。
だけど、その後、何だかよく目的の分からない旅をして、
「自分で育てる」と言って姑から取り戻した子どもはほったらかして、最後には見殺しにし、
夫とも折り合いが悪くなり、行き詰まって死ぬ。
いったいこの人の欲しかった自由って、何だったの?

それに、最後に「死に神」と抱き合って、ハッピーなのだか、アンハッピーなのだか、何が言いたいのかさっぱり分からない。エリザベートってなんだかイタイ人。

夢を見たくて言ったのに、「姑との確執」、「夫とのすれ違い」、「あてどのない自分探し」という私くらいの年齢のものにとっては妙にリアルなエピソードばかりで、かえってどんよりとした気分になって疲れて帰宅した。観客は中高年の女性がほとんどだったが、みんなどんな気持ちでこれを見ているのだろう。おもしろいの?

それに比べたら、昨日、娘の学校の学園祭で見た箏曲部の演奏のほうが、私にとってはずっと感動的だった。新しい先生になってから、練習も少しきつくなったようだが、昨年とは比べものにならないくらいレベルが上がって聞き応えのある演奏になっていた。
それに、今年で引退する上級生が涙声でご挨拶するのを聞いて、私もちょっと泣きそうになった。

中高一貫校なので、来年は、高二になるうちの娘が壇上で挨拶することになりそうだが、
その時は私のほうが号泣かもしれない。
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by ymznjp | 2010-10-11 23:06

最近、気になる言葉がある。それは「そこまで…じゃない」という時の「そこまで」。

「そこまで」と言うからには、その「そこ」がどこなのか、きちんと分かっていることが前提となるような気がする。たとえば、

「私、あなたのこときらいよ。離婚しましょう。」

「え、そこまで嫌われているとは思わなかった。」

みたいに。

つまり、この場合の「そこ」は「離婚したいと思う」レベルを表している。

でも、最近よく目にし、耳にする用法は、いきなり「そこまで」がでてくる。

「私これはそこまで好きじゃありません。」

「それほど」と同義らしい。

ねえ、こんな使い方、以前は一般的でしたっけ。
それとも、最近でてきたのでしょうか。どちらでしょう。
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by ymznjp | 2010-10-06 18:11

嵐の中でのほほん生活

日中関係に暗雲がさしかかり、不穏な発言が多く聞かれるようになった。
双方が、自分の理屈に従って、大きな事実の塊から、都合よくパーツを抜き出して組み立てた別々のストーリーは折り合うことはないだろう。
そういうものだ。通じ合わないからと言って、いらいらしたって無駄なだけ。
そんなことは折り込んだ上で、損にならないように冷静に対処するしかないのだ。
最近、夫にそういう話をしたところ、夫も「そうだろうな」と言っていた。
ふだん、通じ合うことがあまりないのに、変なところでは、ちゃんと通じ合う私と夫である。
というわけで、日中間のいさかいはわが家には特に影響を与えていない。

私個人についていえば、レディースデーだった先週の水曜日に、手持ちのレアアースの株に売りをかけてから出かけ、映画を見ている間にちょっとした儲けを出した。(あらま、この国難に…)

中国株の本などを読むと、これからまた儲かりそうな気がして、まだたいして儲かってもいないのに、へらへら笑って捕らぬ狸の皮算用。

こんな事件のことであれこれ感情的になると、誰かに利用され、さらにいろいろなものを失うことになりそうだ。
うまく立ち回って、WinWinで行きましょう。
最近、テレビを見ていて、何だか「狼疾」を思い出したが、そんなふうならないようにしたいものだ。

養其一指、而失其肩背、而不知也、則為狼疾人也
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by ymznjp | 2010-10-05 16:08