母校は凋落しつつあるらしい
2008年 07月 18日一応、生活面で聞きたいこともあったのだが、そのあたりは簡単にスルーされ、
成績の話になった。
中高一貫校では、高校受験がないので、中学2年生でもう大学受験の話である。
「○○さんくらいの成績ですと、まあ、このあたりを狙えますね」
ほう、なんと気が早い。
娘の学校では、早くから将来の希望を作文に書かせて、発表させたりしている。
「医者」や「弁護士」や、「国際機関職員」など。
私はなんとなくそういう雰囲気に違和感があったので、それを口に出してみた。
「あまり早くから、そういうことを書かせるのはいかがなものでしょう。
弁護士なども、制度が変わってから、状況が微妙な感じになっていますし、以前は女の子にとっては、薬学部などが手に職がついて安定した進路でしたけれど、最近は薬剤師が余っているらしいですし。大人でも、どの職業に将来性があるかを考えるのは難しいですからね。
今はまだ広く興味を持たせて勉強させたいと思うのですが」
先生は、「高いところに照準を合わせておけば、後からいくらでもつぶしが利きますから、まだこの年齢では、目標をできるだけ高くしておいたほうが学力も伸びるのですよ」とおっしゃる。
まあ、そうかもしれないけどね。
そして、志望校についての話になったときに、「今、女子大はレベルが下がっているのですか」と日ごろ気になっていたことを聞いてみた。
進路はもちろん娘自身に決めさせるつもりでいたが、私としては私の母校に入るのもよいのではないかと思っていたからだ。それもできれば理学部に。
昨年、息子の高校の面談で配られた資料を見たところ、母校のレベル〈特に理学部)があまりにも低く書かれているのに驚いた。だけど、息子の面談の時間に女の子の行く大学のことを尋ねるのは場違いだと思ったので、その時は特に何も尋ねなかった。
学生時代、母校には、強くて志が高い先輩がたくさんいて、いろいろとよい刺激を受けた。
それに女子大のほうが、女子に特化した就職の支援もおこなっている。
女子大を選んだことは、私にとっては非常にプラスになったと後から思うことが多かった。
しかし、先生の話では、やはり人気もレベルも下がっているのは事実のようだった。
だったら、やめたほうがよいのかな。
私にとっては思いいれもあるのだけれど、凋落しつつあると分かっているところに入るのは、やっぱりリスキーだろう。
時代はどんどん変わっていくのである。
女子大が役割を終えたのなら、それは嬉しいことでもある。
でも、女子に焦点を合わせて自立を教える場がなくなったというだけのことなら、さびしいことでもあるけど。
by ymznjp
| 2008-07-18 11:46