人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お買い得な学校

昨日、本屋で、プレジデントファミリーを手にとって眺めていた。

相変わらずな雑誌だな、と思うのだが、なぜか気になる。

「お買い得な私立中学校」という特集に、うちのそばにある中学校が取り上げられていた。
「入学時の偏差値が低いわりに、東大などの難関校に入る子の数が多い」ということらしい。
確かに数字の上では、そうなる。
だけど、だからと言って、「それほど優秀な子でなくても、大きく伸ばして、難関大学も狙えるようにする学校だ」ということになるのか。

もちろん、そうはならない。私は田舎に住んでいるから、そのあたりには詳しい。

うちのあたりでは、私立中学を選ぶのでも、選択肢が少ない。
だから、都内や神奈川県のように、細かく輪切りにされた子供たちが入学してくるわけではない。

つまり、上と下との幅が広いということなのだ。

都会ならば、当然、御三家なども狙える層も入る一方で、そのずっと下の層まで合格する。

そして、もともと高偏差値で入った優秀な子は当然、難関大学に入り、その下の層は、それなりの大学に入る。

だから、入学時の偏差値が平均程度の子が、教育の結果、難関大学を狙えるようになるわけでななく、もともと入学時に優秀だった子がそのまま難関大学に入るというのが実情だろう。

そういうことを思うと、こういう雑誌の内容は、やっぱり底浅いのかもしれないし、そう簡単に信じてよいわけでもないのだろうなと思ったのだった。
by ymznjp | 2007-10-29 22:05