雨の葬儀
2006年 11月 20日私も以前、子供会の役員をしていたときに、その子のお母さんには世話になりっぱなしだった。
こんな受験前のそれでなくても心が重い時期に本当にかわいそうに。
息子とこの子とは以前トラブルがあった。そのときに、息子は、そういうことがあっても、これまで他によいこともいっぱいあったから、今回のことは許して水に流したい」と言っていたし、私もそういうことがあったにせよ、根が悪い子ではないと知っていたし、わだかまりなくすごそうと思っていたのだが、毎回会うごとに、その子のお母さんは謝ってくださった。
いつものようにまた隣家の奥様のお言葉に甘えて、隣の車に乗せてもらって山の中にある斎場へ向かう。
この土地に事務所を構えて仕事をなさってきた方なので、斎場は人に溢れていた。
そんな中で喪主を務める奥様は私たちを見つけて声をかけてくださったけれど、私のほうは胸がつまってただ頭をさげるばかり。いい年をしてこういうところできちんとした言葉がでない自分が我ながらいやになる。
長い神式の葬儀が終わり、親族が火葬場に向かうのを見送り、帰ってきた。
知らない間に、息子も、そのお友達も、そして斎場に駆けつけたたくさんの同級生も、ずいぶんと成長したものだ。
あのトラブルは、息子にとっても、あの子にとっても、苦い思い出となったことだろう。
でも、成長するまでには誰にでも間違いはあること。
最後にきちんと立派な大人になればそれでいいから。
by ymznjp
| 2006-11-20 23:11