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ぼちぼちでんがな

10月が終わった。
考えてみると、仕事のほうは20日以降はそれほど忙しくはなかった。
とはいっても、ぱったりと途切れるわけでもなく、そこそこに入っていた。

合間に、今話題になっている「下流社会」と例の「人生は廻る輪のように」を読んだ。

「下流社会」は、それほどおもしろいとも思わなかったが、ただ、そこに書いてあることと照らし合わせてみると、フリーランスの翻訳者なんて、「中流」ではなく、結局、かぎりなく「下流」のほうに近いんだろうな、と思えた。
この本に書かれている最近増えつつある「下流」の人々は、その状態に別に危機感を持つわけでもないし、それにそこそこ満足しているなら、それはそれでいっこうにかまわないんだろうけど。

「人生は廻る輪のように」は前半部分はとても感動したが、後半はチャネリングだとか、死後の生だとかの方向へと進んでしまい、あまり共感できなかった。
この人本人が経験したことで、真実だというのならば、それはそれでしかたがないんだろうけど。
そういう神秘主義的なものには、まだ私は興味をもちたくない。そういうものに安易に近づくと、「思考停止」になりがちだからだ。
今巷ではやりの「スピリチュアル」だとか、「風水」だとか、「××占い」だとかを見るにつけ、そんなもので手っ取りばやく片付けようとせずに、もっと「正気」の頭でじっくり考えて苦しんだらよいのにと常々思っていた。

たとえば、人の性格を知るにも「血液型」や「星座」がどうとか言っていないで、先入観をもたずに自分の目の前にいる「その人」自身をじっくり見て、自分で判断すればよいのに、オカシな占いが流行るのは、自分で考えるのを億劫だと思う人が多いからだと思う。

こういう世界を利用するのは、この「生」の味をたっぷり味わった後でよいと思う。少なくとも私にとっては。
by ymznjp | 2005-11-01 08:50