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何が悲しゅうて

このところ、ぼちぼち仕事やトライアルをやってすごしていたが、金曜日の夜に急ぎの仕事が入ったため、土日は久しぶりにきついスケジュールとなった。

土曜日ごろには、「こんな進み具合では、月曜日の書道教室は休むことになりそうだ」と思っていたが、何とか月曜日午前中に納品し、書道教室にも行った。

今週は後残りの数日でゆるりと試験の採点をしてすごそうと思っていたところ、ずっと前にトライアルを受けた会社から引き合いがあった。
こちらからレートを提示すると、いったんは向こうから断ってきたが、夕方、またメールがきて、「今回は最初なので、原文1文字3円でやってもらえないか。
もし、後処理がほとんどいらないほどできがよければ、レートは後日検討するから」とのこと。

「原文1文字3円」って「できあがり1枚(400字)あたり700円ちょっと」ではないか。
初心者でもそんなに安いレートのところは少ないはずだ。
先方は私の翻訳歴を見て、連絡をとってきたらしいから、まさか私を初心者と思っているわけでもないと思う。

「当たって砕けろ」の体当たり式営業をおこなっている会社なのだろうか。
「後処理がいらないほどのでき」の訳文数十枚を1枚700なんぼで手に入れようとはなんと虫のよいことか。

「今回は最初なので」の意味も分からない。だって、すでにトライアルもしているのだから、今さら「お手並み拝見」でもないだろう。
それに、いったんその低料金で訳文を手に入れた客が、後になってから、二倍以上の料金を払うはずもない。せいぜいよくて2割増し程度だろう。何が悲しくて、そのレートで何が何でもそんな仕事をもらおうとしなければならないのか。

それにしても分からない。
こういう人って、どういう思考回路を持っているのだろう。
それとも、こういう理屈が通ると思うほど、現実に、内職なみの料金で仕事を欲しがる翻訳者が世間には溢れているのだろうか。何だか、今の世の中がどうなっているのか、田舎でのんびりすごしている私には、もう想像できなくなってきたようだ。
by ymznjp | 2010-10-18 20:49